長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅(長期優良住宅)の新築工事
平成27年度地域型住宅グリーン化事業の支援による補助金の交付を受けました。
盆地BONCHIの家は「奈良をつなぐ木の家」です。
住宅設計:FRONT design
造園設計:Planta
平成28年11月16日
植栽の写真を追加します。
撮影はPlanta 清野氏です。
平成28年10月12日
建物は完成しました。完成写真を掲載します。
盆地BONCHIの家は、まちなみや辺りの景観に調和をした瓦葺の住宅です。
下の屋根はガルバリウム鋼板葺で、外観はすっきりとした仕上げの設計です。
材木は奈良県産材の杉と桧をつかいます。
梁の幅や成の大きな材料は、製材所の貯木から引っ張り出してもらい、よく乾燥をしたものを特別に挽いてもらいました。
墨付けは、材料の上、下、右、左、の向きや、持ち出しの寸法、そして、継手や仕口の形や大きさをよく考え、適材を適所に振り分けるのが大事な仕事です。工場の機械ではできない細工を手の仕事で刻んでいきます。
材木納材事業者
構造材(柱 奈良県産材「桧」 梁 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材
羽柄材(垂木、間柱 奈良県産材「桧」 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材
内装材(天井板 奈良県産材「杉」 床 奈良県産材「杉」・・・株式会社ホーテック
平成28年10月11日
内覧会にご参加の方々はありがとうございました。
また、機会があれば開催をいたします。
平成28年10月9日 お施主様のご厚意により、内覧会を開催します。
参加ご希望の方は、お問合せからご応募ください。
詳細はそのお返事でお知らせをいたします。
平成28年9月10日
内部は大方、完成です。
外構は造園工事が始まっています。
平成28年8月29日
内部の造作も大詰めです。
小屋裏収納は石膏ボードの上に杉板を張り、仕上げます。この板は外部の下地板の木表を電気カンナで削っただけのものです。杉の木の香りが空気をよくしているように感じます。調質効果も期待できると思います。
吹抜け周りも杉の木がふんだんに使用され、取り付けられています。
板材はホーテックに納材をしてもらいました。
枠材は山根製材にて、原木を挽いてもらい、原板は作業場で加工をし、納めています。
すべて吉野の杉です。
平成28年8月22日
外部、内部の左官仕上げは追い込みです。
内部の和室はラスボード下地に石膏の下塗り、仕上げは土塗仕上げです。
中塗りで仕上げるので、上塗りに土や砂などを塗ることも可能です。
薪ストーブの炉壁には耐火レンガを積みます。
外部は車庫の土間は砂味コンクリートをコテで押さえます。
玄関周りは砂味の洗い出しです。
縁と蹴込みはモルタルで押さえます。
平成28年8月12日
外装の木部はキシラデコール塗です。色はシルバーグレーに着色をしました。
樋はタニタハウジングウェアのガルバリウム鋼板をかけました。
玄関のタテトイは鎖樋です。
平成28年7月19日
基礎の巾木はモルタル塗り、コテ押さえの仕上げです。
外壁の通気層に自然の風を送るために、空孔のある水切りを使用しています。
左官の仕事です。
平成28年7月11日
外部の仮設足場が撤去され、外観が現れました。
周辺の景観に溶け込んだ色と質感です。
平成28年7月4日
内部は床を張っていきます。
杉、桧とも吉野の材料です。厚みは1階が15ミリ、2階は12ミリと30ミリを張り分けています。
写真は30ミリの杉板で、節のある板です。
敷居は段差のないように、戸車が木製の溝を走るように埋め込みます。
敷居、枠の木づくりは加工場での手の仕事です。
平成28年6月27日
内装は天井の板に吉野杉の赤身上小節が張り付けられ、落ち着いた部屋の空間を形成しています。
和室の造作も取り掛かっています。
床柱は吉野杉のちりめん絞り:こまかいシワがよったような葉面の模様のもの
床框は吉野杉の磨き丸太の太鼓擦り:丸太の両方を平らに製材したもの
落とし掛けは吉野杉の赤身のカンナ仕上げ
廻縁は吉野杉の赤身側柾(そばまさ):側面が柾目
竿縁は吉野杉の猿頬:切った小口が猿の顔のようなもの
天井板は杉の中杢:下の中央部分が板目のもの
以上は仕様を描いたものですが、
解説の解説が必要であるかのような専門用語ばかりです。
ですが、普請を描写した古典落語にも出てくる言葉ばかりなのです。
平成28年6月21日
外壁は左官仕上げが終わりました。
モルタル掻き落としです。
セメントと川砂を混ぜただけのものです。
外国製のまがい物とは違い、至って簡素な材料ですが、どこにでもある素材であり、仕上がりの質感も簡素なので、このあたりの風土によく似あった仕上げです。
日本人が高度経済成長期に考え出した工夫の賜物です。
杉板はキシラデコールの塗装が終わり、外部はほぼ出来上がりに近づいています。
鋼製の建具ですが、雨戸の戸袋は板張りで覆い被せています。
平成28年6月18日
外部の木部はキシラデコールという塗料を着色しています。
木部の保護材としてよく用いられる塗料です。
この度はシルバーグレイという色の種類です。
最近よく使う色です。
平成28年6月13日
天井の一部は吉野杉を張り、仕上げます。
赤身で上小や無地を納材していただきました。
幅は110ミリメートル、厚みは12ミリメートルの本実加工です。
赤身<あかみ>:木の中心に近い部分から製材されたもの
上小<じょうこ>=上小節<じょうこぶし>:小さい節のあるもの=小さい節しかないもの
無地<むじ>:節のないもの
本実加工<ほんざねかこう>:板と板が平滑に張り並べられるように差し込み用の細工
平成28年6月9日
内部は部屋の間仕切りの下地枠が建てこまれ、一部屋ずつの空間が形成されています。
外部はモルタルの下塗りが終わり、仕上げを待つ状態です。
平成28年6月6日
内部は天井の断熱材が充填され、下地の面材が張り付けられています。
仕上げは様々ですが、順次、ご紹介をしていきます。
北側の屋根面に取りつけていますが、さすがに天窓の周りは明るいです。
外部は杉の板が張り終えました。
大変美しい板なので、着色をするのは少し気が引ける感じがしますが、素材の赤身と保護材により、
長持ちをさせるという意味合いで塗装が施されます。
金網は下塗りのモルタルが塗られました。
平成28年5月30日
二重目の防水紙の上に金網(メタルラス)が張られています。
金網にはラ陸骨(りっこつ)という細い鉄筋が引っ付いている頑丈なものです。
金網の上は下コスリを施し、モルタル掻き落としをします。
平成28年5月23日
外部に面する窓の建具枠はアルミ製ですが、戸袋を杉の板で包みます。
出来上がれば廻りの木部とよく見合った仕上がりです。
左官仕上げの下地板は張り終え、化粧の杉板を張り始めています。
ベランダはFRP防水です。
平成28年5月16日
外壁の下地板には天然のヒノキチオールの成分が含有された防蟻剤を塗布します。
外壁に張る杉板も搬入されました。
内部の天井下地も順次施され、部屋の空間が具体的になってきました。
軒の深い玄関横のはめころし窓のガラスは複層防犯ガラスです。
平成28年5月9日
外壁の仕上げはモルタル掻き落としと吉野杉の板張りです。
モルタル塗の下地板は杉の荒板です。
土台の横から壁の中を通り、小屋裏から棟の換気口から排出をします。
平成28年5月2日
内部の外壁面には断熱材が充填されています。
断熱材の素材はグラスウールで、気密シートが一体の高性能の品質のものです。
防火構造は小屋裏まで施す必要があります。
切妻の部分は棟の下まで張り伸ばします。
小屋裏の通気も考慮しながらの施工です。
平成28年4月25日
外壁は通気胴縁が打ちつけられ、ラス、モルタル下地の板が張られています。
床下と外壁の間に通気層を設けることで、壁内の結露を軽減します。
平成28年4月18日
外壁は下地の透湿防水シートが張られています。
瑕疵保険の検査も終わりました。
平成28年4月10日
床廻りの材料を選びに銘木やさんへ赴きました。
たくさんの材には目移りがします。
平成28年3月31日
ガルバリウム鋼板タテハゼ葺きの施工状況です。
重ねたハゼを二度折り曲げ、かしめます。
今は重ねるだけの工法もありますが、ハゼの部分が細く、すっきり仕上がります。
手の仕事がここにもあります。
平成28年3月29日
きれいに葺き上がりました。淡路産のいぶし瓦です。
鬼瓦はカイズ、熨斗は三段で素丸をのせてすっきりと軽く上品です。
棟換気を五カ所設け、小屋裏の換気を促します。
平成28年3月26日
大屋根の地葺きは終わって、棟を積んでいます。
ケラバは銅線でくくります。棟の芯にはさび止め塗料を塗った鉄筋を通し、台熨斗はばねで引っ張り合うように結びます。
地震でずれないように、最近では隠れるところにも手をかけます。
平成28年3月23日
大屋根には天窓が五カ所取りつきます。
瓦との取り合いは板金工により、仕舞をしてもらいます。
鉛を樹脂で包んだ水切りは欠かせません。
はさみはいろいろあるものです。切るもの、ひねるもの、つかむもの。用途によって使い分けます。
平成28年3月15日
大屋根は棟換気を施すため、小屋裏の通期の出口として、野地板を控えて張ります。
軒裏は化粧野地板(吉野杉)、軒裏から空気が循環するように面戸板に通気用の開口を施し、ステンレスの防虫網を張り付けます。
平成28年3月10日
軒裏とケラバの一重目は化粧野地板で吉野杉です。
二重目と小屋裏の部分は針葉樹合板を張ります。
平成28年2月25日
建て方です。
なにしろ材料がたくさんありますので、三日がかりです。