平成30年9月3日
両翼一間半の築地塀は撤去され、仮設の軸組みを設置しました。
伏せ替える部材の加工はこれからです。
構造材は全て地松(じまつ)【:国産の松】のようです。
柱は尺一(しゃくいち)【:一尺一寸】と五寸の小平(ごひら)【:断面が長方形】使いで、やにつぼがかさぶたの様になる地松独特の経年変化です。
冠木などの部材の断面寸法や、梁間や柱の長さ、全体の寸法の釣り合わせ方は、薬医門の様式をそのまま反映させた正当な結界です。
敷居のみが取り去られていますが、これは今の時代に合わせたものとして、この度は復元しないことにしました。
比翼の両端に乗っている鬼瓦と鳥衾(とりぶすま)は、燻し焼き直しを施し再利用します。